
7月に開催したスナックみらぼ1周年Wママ企画のアーカイブをお届けします!
5日目は、梶浦ママ×ハタヤマ ママ

今回のトークテーマは、「神×酒」
建築家・梶浦ママが、日本酒/発酵ライフデザイナー・ハタヤマママにコラボをオファーし、”建築”と”発酵”における”神頼み”についてお話して頂く運びとなりました。

はじめに、ハタヤマママには、
発酵学の誕生・発酵のメカニズム・日本酒の発酵方式・発酵の歴史について、お話頂きました!

発酵の起源はなんと紀元前8000年頃!




日本における、発酵の歴史の起源は縄文時代の口噛み酒と言われています。
デンプン分解酵素アミラーゼがデンプンを分解し、ブドウ糖に変える。糖が大好きな酵母がブドウ糖を餌に発酵してアルコールを生成するという仕組みで、
弥生時代後期には、人間の唾液に変わる”麹”(米飯にカビが生えたものを原料とする発酵)を使用するようになり、現代の日本酒発酵方式の原型が生まれます。


発酵とは・・・
微生物の直接的な働き、または微生物の機能を応用して食物等が分解され、元の姿から変化したものが、
人間にとって有益に作用することを言います。
有害に作用することは”腐敗”と言います。





自然発生的な説が唱えられていた時代から、科学的に、発酵は空気中の微生物が原因となって起こることが解明されました。

ここでもう一度おさらいです。
発酵における定義として、
人間にとって有益に作用することを”発酵”と言い、
有害に作用することは”腐敗”と言います。
いかがでしょうか。
発酵の起源は、縄文時代の口噛み酒。
そんな”酒”が、建築とどう繋がっていくのか。
そして、なぜ”神頼み”なのか。
ここからは、梶浦ママのお話です。

その年の、日本酒の原料になる米を蒸す作業が終わり甑(こしき)を大釜から外して洗うことから、”甑(こしき)倒し”と呼ばれ、この時に神様に新酒を奉献し、お祝いの小宴が催されるそうです。

さきほどの発酵の定義を、覚えてますでしょうか。
人間にとって有益に作用することを”発酵”と言い、
有害に作用することは”腐敗”と言います。
大腐造が起こると、多くの蔵や酒屋が廃業に追い込まれることも起こりうる、問題なわけですね。



先人たちは微生物の作用(発酵か腐敗か)と知らず、お酒を醸し、自然の見えない力に畏怖していました。醸造安全祈願や甑倒しといった神事が執り行われるようになります。”お酒”と”神様”とは、こうして密接に繋がっているのですね。

次に、建築における神事、三大祭式の紹介です。
まずは地鎮祭。


こちらは、みらぼが建つ前の土地の地鎮祭です!!!
白旗神社さんにお世話になりました。
続いて、上棟式。

最後に、竣工式。


こちらは湘南藤沢インキュベーションLABOです!
どの神事も奉献酒がその土地の神様に捧げられます。


こちらは、竣工式で祝詞を奏上すると山頂を覆っていた雲が晴れたというエピソード。

神事が終わると参加した一同で御神酒と神饌(しんせん)のおさがりを頂戴してお祝いします。
いかがでしたでしょうか。
発酵(酒)においても、建築においても、最後はお酒を奉献し、神頼み。
かなり興味深いお話が聞けた回となりました!
最後は、白旗神社の宮司・鈴木さんより総括コメントを頂き、この日の会は大盛況のうちに幕を閉じました♪





次回の、梶浦ママのイベントは9月26日(火)です!
スナックみらぼの大人気コンテンツ、イノベーターズナイト。
このイノベーターズナイトのホストを、梶浦ママが担当します。
この日のゲストは、藤沢市市役所企画政策課の佐藤祐香さんと石丸悠介さんをお招きして、藤沢市役所が仕掛けている奥田公園トライヤル・サウンディングを焦点にお話しして頂きます。
